笠間日動美術館:学芸員便り

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■笠間日動美術館  冬の展示

2006年12月21日

https://www.nichido-museum.or.jp/guidance01.html
「芸術家の書 書モ絵画タリ 人格ナリ」
「特別展示 奥谷博」

「芸術家の書 書モ絵画タリ 人格ナリ」

現代日本人の文字文化は携帯メールやパソコン印刷が主流となり、近年は年賀状に手書きの文字を見ることも稀になりつつあるようです。

本展では書家にあらざる人物の書にスポットをあて、展観を企画しました。

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近代洋画の巨匠岸田劉生、有島生馬、梅原龍三郎、熊谷守一、中川一政らをはじめ、書に定評のある文化人武者小路実篤、草野心平ら、また日本政治史に名を残す高橋是清、犬養毅ら、江戸期に遡っては白隠慧鶴、藤田東湖らの、初公開を含む書画約100点を紹介しています。

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昔から「書は人なり」と言われてきましたが、手書きの文字には各人の個性が否応なくあらわれます。

これら時代に名を残す人物の書から、各人の性格を想像するのも面白いものです。

来館者からは「個性的な書画に有名な人物にも親しみを覚えた」「長渕剛の作品があって驚いた」等の意見が寄せられています。

皆様どうぞ、お楽しみください。


「特別展示 奥谷博」

日本アメリカ館で特別展示中の奥谷博は、現代洋画壇で活躍する巨匠の一人です。

この展示を目的に遠くから来館され、ゆっくりと鑑賞されていた方もいらっしゃいました。
大作で構成された迫力のある展観となっています。

当館の冬の展示にご期待ください。
ご来館をお待ちしています。