上杉景勝といえば、現在NHK大河ドラマ「天地人」でも紹介されていますが、
上杉謙信のあとを継いで上杉家17代目となり、その人柄はとにかく厳格で無口であったことで知られています。
そんな景勝ですが、生涯に一度だけ笑ったことがあるという逸話が残っています。
二世 五姓田芳柳 「上杉景勝一笑図」1890年
ある日、飼っている猿が、景勝が脱いだ烏帽子を被り、
頭を下げたり身振りを真似するような動きをしたので、
さすがの景勝も笑ってしまったということです。
そんな一場面を描いたのが、この「上杉景勝一笑図」(二世 五姓田芳柳作)です。
烏帽子を被り、市松模様のちゃんちゃんこを着て木に登る愛らしい猿を見て、
足を崩して脇息にもたれかかり楽しそうに笑う景勝が描かれています。
五姓田芳柳(二世)は、1864年に下総国(現茨城県)に生まれた油彩画家です。
はじめ五姓田義松に師事しますが、義松の父である芳柳の養嗣子となり、
1885年に芳柳の号を受け継ぎました。
歴史画、風俗画を主に描き、特に明治時代を回顧した作品を多く残しています。
この作品は、2010年3月末まで笠間日動美術館にて展示しております。
また、笠間稲荷神社では、11月23日(月・祝)まで、大河ドラマ「天地人」をテーマに
菊人形展を開催しております。合わせてご覧ください!
●菊人形展詳細●
2009年10月17日(土)ー11月23日(月・祝)
第102回 笠間の菊まつり
主会場:日本三大稲荷 笠間稲荷神社
菊人形展「天地人」
ご来館をお待ちしております。(SR)