2010年12月23日（木・祝）、プチ･コンサート、後藤晴美さんによる無伴奏フルートリサイタルが開催されました。
今回は、企画展「没後25年 鴨居玲」に関連して、鴨居玲によせたコンサートとなりました。
後藤さんは、武蔵野音楽大学を卒業後、海外での演奏旅行への参加や、多くのリサイタルを開催。現在は後進の指導にあたると共に、フリーランスでソロ、室内楽などで活躍されています。
今回演奏された曲目は
C.P.E.バッハ：無伴奏フルートのためのソナタ イ短調
廣瀬量平：フルートのための賛歌
武満徹：フルートのためのエア
J.S.バッハ：無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調
後藤さんは鴨居玲のファンということで、鴨居のイメージに合わせた選曲をしていただきました。静かに繰り返される音色のなかに、彩度の高い音色がまざり、鴨居の作品に対峙している情熱を見事に再現されているようでした。きっと鴨居の心の中にはこんな音が流れていたんじゃないかと感慨深く聞き入ってしまいました。
今回はなんと二回も公演をしていただき、多くのお客様に楽しんでいただけました。
後藤先生ありがとうございました！
クリスマスイブイブに開催のプチコンサートにあわせて、今回は会場も一味違います。
笠間に代々200年も続く窯元「製陶ふくだ」さん制作の陶器のランプ「ハート・イン・カップ」で会場をやさしく照らしていただきました。
「ハート・イン・カップ」は、手のひらにくるまれながら、ゆっくりかたちになる陶器の中に光を灯すことで、両手につつまれた命の鼓動を表現した作品です。
明日12月24日もひきつづき展示中です！プチ・イルミネーションで飾られたいつもとちょっと違う美術館をお楽しみください。
皆様のご来館をお待ちしております。