笠間日動美術館:学芸員便り

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■白鶯太鼓鶯鳴会

2007年06月17日

この日は、当館の野外彫刻庭園で、日差しに負けない、とっても熱いイベントがありました。

そのイベントとは、「白鶯太鼓鶯鳴会(はくおうだいこおうめいかい)」という和太鼓の団体による演奏イベントです。

白鶯太鼓とは、昭和58年に宮城県栗駒山のふもと、栗原市鶯沢町(うぐいすさわちょう)に生まれた、新しい郷土芸能です。

天喜・康平年中、源頼義が阿部頼時、貞任父子討伐の際、白い鶯が飛んできて頼義軍の旗竿にとまって一鳴きすると、味方の勢いは強まり、勝利を収めたという伝説があり、その場面や、郷土の自然の情景、人々の思いを表現したのがこの白鶯太鼓なのです。
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和太鼓の演奏はテレビで拝見することはあっても、なかなか生で見る機会はありません。

やはり迫力が違いました!!

まるでそこで戦が行われているかのような、力あふれる動きと、その荒々しさに言葉を失ってしまいました。

「ホー、ホケキョ」と笛の音色で白い鶯が鳴くシーンも表現されており、伝説の白鶯を本当に見たかのような、気持ちになり、とても感動してしまいました。

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当館のご近所にお住まいの鍋屋米穀店の小田部さんご一家は、おじい様とお母様、8歳と2歳になるご姉妹で白鶯太鼓鶯鳴会のイベントを見に来てくださいました。

イベントが終わり、常設館のフランス館で作品を眺めながら、8歳のお嬢さんは「面白くて楽しかった」と話してくれました。

なんでも、おじい様が絵に詳しいそうで、一緒に来るととても勉強になるそうです。

ぜひ、また一緒に来て、おじい様とたくさん絵のことをお話して下さい♪お待ちしております。


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当館では、今後とも楽しい音楽イベントを企画してまいります。どうぞご期待ください。

(SR)