クールシュベール国際音楽アカデミーinかさまの関連コンサートのひとつ、エルジャン・クリバエフさんのヴァイオリン・コンサートが、3月23日(日)午後6時から、企画展示館1階で開催されました。
カザフスタン出身のクリバエフさんは、現在22歳。6歳でヴァイオリンをはじめ、その後モスクワ、スペインの音楽院に留学し、2007年、第5回ノヴォシビルスク国際ヴァイオリンコンクール、シニア部門で優勝の栄冠に輝いています。
この新進気鋭のヴァイオリンニストの演奏を聴こうと100人以上のお客様がつめかけました。
1時間余りのプログラムは、バルトーク「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1楽章」、フランク「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」、パガニーニ「わが心うつろになりて」、チャイコフスキー「メロディ」、ラヴェル「ツィガーヌ」。この意欲的なプログラムを、若いヴァイオリンニストがどのように弾きこなすかと、会場内の空気はピンと張りつめていたようです。クリバエフさんは、すべての楽曲において独自の解釈を持ち、また超絶技巧のパガニーニに、嬉々として取り組んでいるように見えました。聴衆者の一人として、クリバエフさんの今後の活躍をお祈りします。
当館では「佐伯祐三展」を開催中です。佐伯祐三は、フランスでヴァイオリンを熱心に習っています。企画館2階には、彼が所有していたヴァイオリンが展示されており、この展覧会の見所のひとつとなっています。どうぞご来館いただき、絵の鑑賞とともに、作家の愛用したヴァイオリンをご覧下さい。
(KA)