笠間日動美術館:学芸員便り

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■春風萬里荘 ー竹久夢二 特別展示ー

2009年04月01日

ー竹久夢二 特別展示/併設展示 画家が作った陶磁器展ー

会期 平成21年3月31日(火)ー7月20日(月)
    ※ 前期:3月31日(火)ー5月24日(日) 後期:5月26日(火)ー7月20日(月)
会場 春風萬里荘

竹久夢二(明治17/1884ー昭和9/1934)は岡山県に生まれ、憂愁をたたえた女性像を描いて一時代を築きました。その作品には、明治末から大正、昭和初期を生きた庶民への共感、そして女性や子どもへの優しいまなざしがあふれています。

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竹久夢二「待てど暮らせど来ぬ人を」大正11年 絹本彩色 《前期展示》

本展では、山田市蔵(明治33/1900ー昭和58/1983)のコレクションをご紹介いたします。

市蔵は大阪府堺市浜寺の名家に生まれ、夢二と知人であった実兄を介して知遇を得ました。ともに旅し、また夢二に自邸の庵名をつけてもらうなど親しく交わりました。その庵名「白日園青夜居」は、展示された扁額や煎茶道具などに見ることが出来ます。

市蔵の夢二コレクションは、彩色の肉筆画をはじめ、山田家のために絵付けした陶磁器や手ぬぐい、その原画など多岐にわたりました。この度は、市蔵が愛で、その生活を豊かに彩った夢二の作品を、前・後期に分けて展示いたします。

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竹久夢二「染付茶銚・泡瓶・茶碗(青夜居)」

あわせて三岸好太郎、香月泰男、木村忠太、金山平三らが絵付けした陶磁器を展示します。画家たちの、余技にとどまらない創作の側面をお楽しみください。

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木村忠太「絵付皿」


※期間中、北大路魯山人作品は貸出中のためご覧いただけません。
(KA)