6月20日(土)、「ひみつ基地 木津文哉の不思議な時間」展がオープンしました。
木津文哉先生は、今年の春から、東京芸術大学の教授に就任され、今後の活躍が注目されている作家です。
今回ご紹介するのは、東京芸術大学大学院修了制作から2008年までに制作された作品約55点。
皆さん、この作品を見て、何かお気づきの点はございませんか?
「羅針盤」1998年
画面に飛行船や、気球などのオブジェが貼り付けてあって、少し浮き上がっているように見えますね。
実はこの作品、実際は木の板も貼り付けてありませんし、浮き上がってもいないのです。
全て描かれた絵画です。
展覧会オープン前日、木津先生がご来館されたときに、
「この絵を見た人に、言わせたい言葉はありますか?」と聞いたところ、
「“やられた!”と言わせたいね」とおっしゃっていました。
しかし、このだまし絵的な表現は、木津ワールドへのほんの入り口に過ぎないのです。
展覧会の詳細は、随時この「学芸員便り」でもご案内していきますので、お見逃しなく。
展覧会会期中、8月1日(土)14:00ー15:00には木津先生の講演会、「木津文哉 あかされるトリックの謎」を開催します。
その他、ひみつ基地探検ワークシートや、カフェ・デ・レーヴでは「キッズバニラアイス」のメニュー追加など、お楽しみが満載です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。(SR)