8月1日(土)、笠間日動美術館 日本館にて、
講演会「木津文哉 あかされるトリックの謎」が開催されました。
会場には、今日の日を楽しみにお待ちになっていたお客様約80名がつめかけました。
木津先生の講演会ということで、学生さんの団体でのご参加もありました。
今回のテーマは、「トリックの謎」です。
木津先生の作品は、一体どのように制作されているのかが一番気になるところ。
「画面がどうなっているのか、つい触ってみたくなります。」というお客様の声に、木津先生はあるものを用意してくれました。
それは4号サイズの小さなキャンバスです。
筆を入れる前の真っ白な状態ですが、実は、その下地がとても特徴的なのです。
「触って構いませんので、どうぞまわしてください」と、先生。
作品に触れる貴重な機会をいただけて皆さん満足そう。
しかし、今日は、それだけではなかったんです。
講演会のために、木津先生が現在制作中の作品を会場で公開してくれたのです!
展示室の中に小屋が建ってますが、これは2枚のキャンバスが組み合わさってできたもの。
看板の塗りつぶした文字がうっすらと見えていたり、誇りを被った窓ガラスに雨のしずくの跡があったりと気が遠くなるほど緻密に描かれています。
あっという間に1時間が過ぎ、講演会は大盛況で幕を閉じました。
講演会終了後、雑誌社の取材を終えると、手際よく作品を梱包し、
車に積み込み颯爽とお帰りになった木津先生。
スタッフそろってお見送りをいたしましたが、まさかこの後、
帰路の途中で、笠間市内の古びた看板をカメラで激写する木津先生をみかけるなんて思ってもみませんでした・・・。
さすが先生。いつだって作品のモティーフを探しているのですね!
思わず笑ってしまいました。
木津先生のお話や、新作を見逃した方!
ご心配なく。
実は今回ご紹介した未完の新作は、9月25日ー10月4日で東京銀座・日動画廊にて開催される
「木津文哉個展」に出品される作品です。
また、先生による講演会を2回も開催いたしますので、是非、ご来店下さい!!
■日動画廊HP→https://www.nichido-museum.or.jp/
今回ご参加いただいた方も、是非、日動画廊で完成した作品をご覧になって下さいね。(SR)