16日より展覧会がスタートしました。
初日より多くのお客様にご覧いただきました。
茅葺き民家を描き続けた向井潤吉の作品が、100点余り展示されています。
画家が生前住んでいた東京都世田谷区の家を美術館にした「向井潤吉アトリエ館」の所蔵作品を中心に構成されています。
アトリエ館に展示されていたイーゼル・パレット・筆、そして下塗りされたキャンバスなどもあり、画伯の息遣いが聞こえてくるようです。
時代の流れに逆らえず、消えてゆく運命の茅葺き民家のある風景を描き続けた画家の
晩年の作品には、どこか達観されたような筆遣いが感じられます。
現場主義の画家が使っていた携帯用イーゼルもご覧いただけます。
同時開催で、茨城の茅葺き民家を取り続けている柳下征史さんの写真展も始まりました。
消えゆく茅葺き民家を向井潤吉と同じ思いで撮り続けている写真家です。
柳下氏と同郷の川又南岳氏の書も会場に花を添えます。
秋の一日に、懐かしい茅葺き民家のある風景をご覧になりませんか。
ご来館をお待ちしております。(K.K)