まさに5月の緑の風が吹き抜けた5月1日(土)、
プチ・コンサート「緑の風にのせて、葦笛コンサート」が開催されました。
演奏は、Töne Wald(テーネ・ヴァルト)のお二人。
オーボエ:神永秀明さんと、スピネット:神永直美さんです。
左:神永直美さん 右:神永秀明さん(中央:秀明さんのお弟子さんのお嬢様)
G.Wの初日にふさわしい青空が広がったこの日。
イタリア、ドイツで生まれたクラシックの名曲の数々が、館内に響き渡りました。
コンサートタイトルにもありますが、「葦笛」とはオーボエのことで、
スピネットとは小型のチェンバロのことなんだそうです。
白鴎大学足利高等学校音楽科で講師をなさっている神永秀明さんは、
楽器や楽曲の歴史をお話してくださいました。
オーボエの仕組みについては、実は「草笛」と原理が一緒という話をしてくれ、
スピネットはフェルメールの絵画の中にも頻繁に登場する楽器であると教えてくれました。
プログラムも、今回はピカソとマティスの作品を展示しているということで、
彼らと丁度6歳違いの作曲家、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を披露。
この曲のタイトルは特に意味を持たなず、ラヴェルが言葉の響きで名づけたという裏話で、
会場をリラックスさせながら、素晴らしい音色を聴かせてくれました。
神永秀明さんは、東京や栃木を中心に活動を行い、オーボエの演奏だけでなく、指揮者としても
ご活躍なさっています。小山オペラアンサンブル、自治医科大学管弦楽団、鹿沼フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務め、栃木フィルハーモニーの副指揮者でもあります。
現在は、白鴎大学足利高等学校音楽科にて、オーボエ・合奏・合唱・音楽史等の指導講師もお勤めになっています。
G.Wを華やかなコンサートで迎えた笠間日動美術館。新緑がますます美しく輝き、笠間市内のつつじ祭りもさらなる賑わいを見せています。
この連休、是非ご来館ください。お待ちしております。(SR)