笠間日動美術館:学芸員便り

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■井上悟氏のギャラリートーク

2010年06月28日

6月26日土曜日の午後、東京銀座の日動画廊で
井上悟氏のギャラリートークが開催されました。

和気あいあいとした会場に、話題は学生時代までさかのぼります。

トーク終了後「先生の描く人々の手足は顔に比べて何故黒っぽいのですか?」
という質問がありました。

顔は重要な部分であるので明るく描き、手足はその分暗めになってしまうのだそうです。
人間の顔は長かったり、丸かったりでずいぶん人格も変ってみえます。
ちなみに口をぽかんとあけているのは、おなかがへっているからではありません、とのことでした。

丸くあけたお口については皆さん大変気になるご様子で、ムンクの「叫び」の人生肯定バージョンだと言う方もいらっしゃいました。
いずれにしろ、井上氏の絵は見る人の想像をかき立ててしまうようです。

本当に、絵の中のにんげんやどうぶつたちは何をお話してるのでしょうね。
笠間会場ではイベント「なんておはなししてるかな?」を好評開催中です。ふるってご参加ください。

井上氏のお人柄を反映して、会場は終始なごやかでした。

東京日動画廊の展覧会は7月2日(金)(最終日は16時)まで。笠間会場とはひと味違う作品のご鑑賞にお出かけください。

(KA)