このたび笠間日動美術館では、9月23日（木・祝）の秋分の日、午後6時より、薩摩琵琶奏者の友吉鶴心（ともよし かくしん）氏をお迎えして「友吉鶴心 薩摩琵琶十六夜（いざよい）コンサート」を開催いたします。会場は北大路魯山人旧居の春風萬里荘となります。
友吉鶴心氏は、1965年、東京・浅草に生まれました。幼い頃より様々な伝統芸能を学び、両祖父の偉業である薩摩琵琶の発展を志し、鶴田錦史に師事、祖父の名跡を世襲しました。96年文部大臣奨励賞／NHK会長賞等々受賞。吟詠・発声法を坪田聖凛に師事。宮家御前演奏の栄を賜る他、国立劇場主催公演、また数々のNHK大河ドラマ・スペシャルドラマの琵琶指導・出演を努め《坂の上の雲》にも出演しました。作家・橋本治氏との共作『古典の新作』を《春風萬里荘》にて撮影、琵琶音楽界初のDVD化をしました。古典はもとより国内外で様々なジャンルとセッションを重ね活躍中です。台東区《たいとう観光大使》《アートアドバイザー》就任。日本大学芸術学部音楽学科講師をされています。
つきましては、どうぞご来場いただきますようご案内いたします。
日 時 2010年9月23日（木・祝） 午後6時開演 （午後5時30分開場）
会 場 春風萬里荘 茨城県笠間市下市毛1371-1
料 金 一般2000円・友の会会員1800円・中学生以下1000円
プログラム
《城壁のハムレット》 橋本治／作詞 友吉鶴心／作曲
作家・橋本治氏が薩摩琵琶奏者・友吉鶴心氏と長年にわたる共同作業により生まれた数ある《古典の新作》の一つであります。
シェイクスピアの《ハムレット》を薩摩琵琶音楽が風靡した明治期風な作詞を橋本治氏が担当し、薩摩琵琶独特の音色を友吉鶴心氏が融合、ハムレットの苦悩や切ない思いを繰り広げます。橋本治氏作詞、友吉鶴心氏作曲、出演の琵琶音楽界初のDVD制作に伴い、《城壁のハムレット》を《春風萬里荘》にて撮影しました。十六夜の月見の夜、再演をいたします。
《壇の浦》 水木洋子／作詞 鶴田錦史／作曲
この作品は余りにも有名な平家物語《先帝身投》からの出典です。
映画《怪談?耳なし芳一?》の音楽を担当した作曲家・武満徹氏のプロデュースにより、水木洋子氏の作詞に鶴田錦史氏が曲を付け生まれた作品で、以後、近代琵琶楽の代表的作品となりました。
壇の浦での源平最期の戦いの様子を見事に近代の薩摩琵琶音楽に仕上げた作品です。
主催・お問合せ・お申し込み 笠間日動美術館 電話0296-72-2160
＊定員になり次第締め切らせていただきます。