陽射しも柔らかい12月4日「没後25年 鴨居玲 同時開催 セルフポートレート展 自己をみつめて」がオープンしました。会場には、じっくりと作品を鑑賞するお客様の姿がみられました。
初日には当館館長 長谷川徳七と副館長 長谷川智恵子による講演会「鴨居玲と日動画廊」を開催いたしました。
鴨居玲は没後5年ごとに日本各地の美術館で巡回展が開催され、若い世代のファンを確実に増やしていく稀有な画家です。会期中に2度、3度と訪れるお客様もいらっしゃいます。
講演会では鴨居の知られざるエピソードなどが披露され、聴講者の興味をひきつけました。
鴨居は多くの自画像を残していますが、頻繁にモチーフとして取り上げた酔っ払いや廃兵などもまた自画像であり、会場には自らポーズをとる画家の写真も展示しています。
制作のため、長時間にわたり顔の表情をつくり続けたといいます。館長からは「ずっと口を開けていたら顎が痛くなったよ」と笑いながら話したというエピソードが語られました。
企画展示館2階では、自画像の画家鴨居玲の展示と併せ、明治から現代までの洋画家による「セルフポートレート展 自己をみつめて」を開催しております。
本展は3月13日まで、どうぞお出かけください。(KA)