笠間日動美術館:学芸員便り

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■能の手法で語る『吾輩は猫である』が開催されました!

2011年07月03日

7月2日(土)、能楽師の安田登さんと、笛方の槻宅聡さんをお迎えして、
「能の手法で語る『吾輩は猫である』」が開催されました。

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今回の演目は、「猫まみれ展」に合わせ、夏目漱石「吾輩は猫である」の中から、自らを「吾輩」と語る猫が、鼠を捕ろうとするシーンと餅を食べるシーンが演じられました。


現代では鼠を捕る猫が少なくなりましたが、この猫も鼠を捕るのに大変な苦労をします。

また、正月に主人の食べ残した餅をこっそりと食べようとして、これまた大騒ぎ。

安田さんの演じる猫のしぐさや心情がとてもユニークで、会場は笑いが絶えませんでした。

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そもそも「能」とは、あの世から神や霊を呼び寄せ、その世界を演じているのだそうで、
呼び出すために必要なのが笛なのだそうです。


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今回は、その他に漱石の「夢十夜」、東日本大震災によせて「隅田川」を語っていただきました。


猫まみれ展をまだ見ていらっしゃらない方、会期は7月18日(月・祝)までです。
どうぞお見逃しのないように、ご来館をお待ちしております!(SR)