今回の演目は、「猫まみれ展」に合わせ、夏目漱石「吾輩は猫である」の中から、自らを「吾輩」と語る猫が、鼠を捕ろうとするシーンと餅を食べるシーンが演じられました。
現代では鼠を捕る猫が少なくなりましたが、この猫も鼠を捕るのに大変な苦労をします。
また、正月に主人の食べ残した餅をこっそりと食べようとして、これまた大騒ぎ。
安田さんの演じる猫のしぐさや心情がとてもユニークで、会場は笑いが絶えませんでした。
そもそも「能」とは、あの世から神や霊を呼び寄せ、その世界を演じているのだそうで、
呼び出すために必要なのが笛なのだそうです。
今回は、その他に漱石の「夢十夜」、東日本大震災によせて「隅田川」を語っていただきました。
猫まみれ展をまだ見ていらっしゃらない方、会期は7月18日(月・祝)までです。
どうぞお見逃しのないように、ご来館をお待ちしております!(SR)