3月・4月のアンケートから
「自然美を謳う 金山平三・佐竹徳の世界」の開始から、1カ月余りが経ちました。
会場では、金山平三、佐竹徳の重厚な絵画世界に魅了され、
1点の絵の前に長く立ち止まるお客様の姿が目にとまります。
ある時、《金山平三の世界》会場で、「素敵なテーブルね!」という声が聞こえてきました。
本展では、金山が下落合のアトリエで使用していた2つのテーブルを展示しています。
金山が自らのアトリエのため、家具類を整えたのは大正末のこと
時代がかった民芸調の趣きがあり、ご婦人が感嘆するのもうなずけます。
4年にわたる滞欧期に、建造物にも興味を持ち見て回ったという金山は、
自宅アトリエの設計や家具の発注に際しても、精魂を傾けたことでしょう。
下落合のアトリエは、惜しいことに昨秋、解体されましたが、
当館に残されたテーブルに、往時を見る思いがいたします。
それでは、アンケートよりご感想を紹介しましょう。
「金山、佐竹展」を見て、日本画に近い洋画で気持ちが落ち着きました」75歳・男性
「絵なのに3Dに見えました」
「金山平三氏をあまり知らなかったけど、素晴らしい作品に感動しました。美しさ、柔らかさを感じました」66歳・女性
「群馬から来ました。良かったです」
「ここに来ると素晴らしい絵を見ることができます。こちらに引越して5年になりますが、特に気に入ってます」水戸市・女性
「素晴らしい作品がたくさんありました。また来たいです」
金山平三 晩秋の奥入瀬にて
ひたすら制作に打ち込んだ金山・佐竹の作品はしみじみとした情感を呼び起こすようです。
また「3Dに見えた」というご感想に、あらためて実見。
確かに空気遠近法、光と陰の効果は絶大! 3Dに見えました。
今後ともご来館の際は、是非アンケートにご協力ください。よろしくお願いいたします。
(KA)