現在、パレット館2階では、アンティークドールを展示しています。
洋画家 児玉幸雄(1916-1992)が収集し題材とした、ジュモーやシモン&ハルビックをはじめとする1870-1940年代に制作されたアンティークドールを展示しています。
フランスのモントルイユでピエール・フランソワ・ジュモーが1840年代から制作したドールは、フランスのドール業界の頂点とも言われるほど評価されています。また、ビスクドールの黄金期を作り上げた工房でした。「ビスク」は、素焼きした磁器に彩色してもう一度焼き、人の肌合いに近い質感を出す工法です。現在の展示では、ピエールの息子であるエミール・ジュモー (1842-1899)のアンティークドールを展示しています。
また、1900-1930年代ごろはヨーロッパやアメリカの子供たちが実際に遊ぶために、作りが良く安価なドイツ製のドールが人気でした。ドイツの主要なメーカーのひとつとしてシモン&ハルビックが挙げられます。
児玉幸雄が愛したアンティークドールをお楽しみください。
(T.T)