2024年8月3日(土)全国こども絵画コンクールinかさまの表彰式を開催しました!
来賓として笠間市長の山口伸樹様、スポンサーの皆様、そして特別審査員の木津文哉先生をお迎えし、46名の受賞者を讃えました。
今年は全国から1838点の応募があり、その中より43点の作品が受賞し、228点が入選となりました。またそのうち3校が優秀学校賞として表彰を受けました。
全国規模になってまだ数年のコンクールですが、今年は滋賀県、福井県、新潟県、富山県からも応募がありました。
本展は夏休みにこども達の絵画を美術館に展示することを目的とした公募展のため、4月から6月までという大変タイトなスケジュールで応募を募っております。
特に前期は授業などのスケジュールがご多忙の中で、生徒様方へのご指導、作品の取りまとめを行ってくださる先生方には感謝しかございません。
この場をお借りして心よりの御礼を申し上げます。
今回は、表彰式の様子を一部ご紹介いたします。
【笠間市長 山口伸樹様ごあいさつ】
【茨城県知事代理:茨城県県民生活環境部 生活文化課長 佐藤隆様ごあいさつ】
【茨城県教育長賞/茨城県教育庁総務企画部文化課長 真木陽水様からの授与】
【茨城新聞社賞/水戸支社長 高橋栄次様からの授与】
【笠間工芸の丘賞/代表取締役 福永信一様からの授与】
【ジブラルタ生命保険株式会社賞/水戸支社 アシスタントオフィスマネージャー 峯岸優一様】
【審査員特別賞/画家:東京藝術大学教授 木津文哉先生からの授与】
本審査会の際、木津先生には審査講評としてお言葉を頂戴いたしましたのでご紹介します。
≪先生のお言葉≫
審査にあたって、まず驚いたことは、作品の質と量の豊富さ。
多岐にわたる学年の幅の中で、どの作品を選ぶかが最初の難関。そうなると自分の眼と直感に頼るしかない。
自分なりに作品群を大きく3つに分類する事にした。一つ目は何よりも元気!というダイナミックな描き込みの作品群。二つ目はミニマル・アートとも呼べるような、最小の単位を繰り返し鉛筆の細い線で描き込んで画面を埋め尽くすイラストレーションとも呼べる作品。三つ目はティーンエージャー特有の、というと怒られるかもしれないが、アニメーションや漫画の影響をもろに受けまくった作品。その他にも作品の傾向は多種見出されたが、自分なりに大きく上記の3種に分類して作品群に立ち向かった。
自分が選んだ受賞作の中にアール・ブリュット様の作品群があるのも偶然ではない。ダイナミックな絵肌の中に自由闊達な精神のつぶやき、のようなものに呼ばれた。選考後に支援学級の児童、と聞いた。文字とも線ともつかない描き込みでモティーフを形作っている作品にも心惹かれた。絵を描く脳は右脳だが、文字を思考するのは左脳の言語中枢だから、全く違う部位を協調させて作品を思考している事になる。柔軟な脳なんだな。
コラージュや、モダンテクニックを混合使用した作品も散見 された。ひたすら手で描くストイックな方法論ではなく、技術面からみても柔軟な作品群に出会って刺激に富んだ審査の時間でした。
受賞作品、入選作品は9月16日(月・祝)まで笠間日動美術館で展示しております。
ぜひご覧ください。
改めて、受賞の皆さん本当におめでとうございます!!(SR)