笠間日動美術館:館内のご案内

企画展履歴

開館50年記念 夭折の画家たち -青春群像-

2022年10月1日(土)〜12月18日(日)



松本竣介  「駅」 1942年 福島県立美術館蔵
                                                     

日本近代美術を振り返ると、青木繁や関根正二、中村彝、村山槐多、佐伯祐三、岸田劉生、松本竣介など、 優れた作品を制作しながらも若くして亡くなった「夭折の画家」たちは少なくありません。彼らはその短い生涯に、 権威や形式に囚われない新たな表現を発表し、残した言葉とともに日本近代美術史にその名を刻みました。自身の内面と向き合い、 ほとばしる若さから生まれた作品は、時代を超えて現代に生きる私たちを魅了し続けています。
彼ら夭折の画家たちが活躍した明治から大正にかけては個性の尊重や自己の肯定、生命への讃美された時代でした。 本展では藤島武二など同時代を牽引した画家たちをあわせて紹介し、当時の時代背景を探ります。 なお、今年で生誕135年を迎える水戸市出身の画家 中村彝らが集った相馬愛蔵・黒光夫妻による「中村屋サロン」や、 彝がアトリエを構えた「池袋モンパルナス」に関する内容もあわせて紹介いたします。





佐伯祐三 「下落合風景」 1927年 個人蔵




萬鉄五郎 「雲のある自画像 」1912-13年
 岩手県立美術館蔵

関根正二 「神の祈り」 1918年頃
 福島県立美術館蔵

靉光 「花・変様」 1941年 
岩手県立美術館蔵  

松本竣介 「自画像」 1941年 
岩手県立美術館蔵

■見どころ
「池袋モンパルナスに夜が来た」と始まる詩人で画家の小熊秀雄(1901‐40)のこの詩は往時、 若い画家たちの心情を伝えて心に残ります。村山槐多の遺書には、 「自分は、自分の心と、肉体の傾向が著しくデカダンスの色を帯びて居ることを十五,六歳の頃から感付いて居ました。私は落ちゆく事がその命でありました」とあり、 命を削るように制作した彼の日常が垣間見えます。 本展では、彼らの魂の叫びとも呼ぶべき残された言葉を作品とともに御覧いただきます。

■出品予定作家
青木繁(1882-1911)、荻原碌山(1879-1910)、萬鉄五郎(1885-1927) 、中村彝(1887-1924)、長谷川利行(1891-1940)、岸田劉生(1891-1929) 、佐伯祐三(1898-1928)、村山槐多(1896-1919)、関根正二(1899-1919)、 三岸好太郎(1903-1934)、松本竣介(1912-1948)、靉光(1907-1946)他

展覧会名 開館50年記念 夭折の画家たち -青春群像-
会 期 2022年10月1日(土)〜12月18日(日)
会 場 笠間日動美術館 企画展示館
開館時間 午前9時30分より午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日(但し、10月10日(月・祝)は開館。10月11日(火)は休館)
主 催 公益財団法人 日動美術財団 笠間日動美術館
協力 岩手県立美術館/福島県立美術館/
公益財団法人新宿未来創造財団/豊島区文化デザイン課/
北海道立三岸好太郎美術館/萬鉄五郎記念美術館/碌山美術館/ 公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 江東区森下文化センター/ 公益財団法人 北区文化振興財団 田端文士村記念館/ TERRADA ART ASSIST 株式会社
後 援 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会/茨城放送
茨城新聞社/朝日新聞水戸総局/産経新聞水戸支局/東京新聞水戸支局
毎日新聞社水戸支局/読売新聞水戸支局/東日本旅客鉄道株式会社水戸支社
協賛 新安全警備保障/戸田建設株式会社
株式会社フルヤ金属/水戸ホーチキ株式会社
入 館 料 大人1000円、65歳以上800円、大学・高校生700円
中学生500円、小学生以下は無料
(20名以上の団体は各200円割引 障害者手帳をお持ちの方、その同伴者1名は半額割引)
交通案内 【JR利用】
・常磐線友部駅北口より(9:50/10:50/11:50発)『かさま観光周遊バス』(1回の乗車につき100円、1日乗車券300円)
または市内循環バスで約15分。「日動美術館入口」下車徒歩1分。
・水戸線笠間駅より徒歩約20分。(日動美術館・春風萬里荘共、但し方向は逆)
『かさま観光周遊バス』または『レンタサイクル』(普通自転車300円、電動自転車500円)の利用が便利です。
【自動車利用】
・常磐道友部JCT経由、北関東道友部ICより国道355号線経由約6q
・東北道栃木都賀JCT経由、北関東道笠間西ICより国道50号線経由約8q
【高速バス『関東やきものライナー』利用】
・秋葉原駅中央改札口前、東口交通広場 より約 2 時間 「笠間稲荷神社入口」下車徒歩 5 分 片道 1650 円、往復 2900 円
*新型コロナウイルスの影響で当面の間、減便での運行となっております。詳しくは茨城交通のHPをご確認ください。

■会期中のイベントのご案内

●開館50年記念 館長 長谷川徳七と副館長 長谷川智恵子による対談会

10月8日(土)14時〜

参加費:無料(要入館料、予約不要)

場所:企画展示館二階 中央展示室

●ギャラリートーク

10月1日(土)、11月5日(土)、12月3日(土)
各回 14 時より(30 分程度) 参加費:無料(要入館料)

場所:企画展示館

●特別講演会「魅了される大正・昭和洋画 ―天才たちの異色、波乱の生涯と芸術」

講師:岡部 昌幸氏(帝京大学文学部史学科教授・群馬県立近代美術館特別館長)

11月13日(日)14時/企画展示館2階 中央展示室

*各イベントは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い予定が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

イベントについてのお問い合わせは笠間日動美術館へ
TEL:0296-72-2160 FAX:0296-72-5655
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