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企画展履歴

岩合光昭写真展 地球の宝石
MITSUAKI IWAGO Photo Exhibition, PRICELESS

2010年6月5日(土)〜2010年8月29日(日)


「ホッキョクグマ」© MITSUAKI IWAGO

この度、笠間日動美術館では「岩合光昭写真展 地球の宝石」を開催いたします。

岩合光昭氏(1950〜)は地球上のあらゆる地域を取材し、“生命のつながり”をテーマに野生動物や自然を撮り続けています。日本人として初めて『ナショナル ジオグラフィック』の表紙を2度飾るなど、その作品は海外でも高い評価を得ており、世界的にもっとも知られた動物写真家の一人です。アフリカ・セレンゲティ国立公園に取材した写真集『おきて』は、全世界で15万部を超えるベストセラーになりました。1979年には『海からの手紙』で木村伊兵衛写真賞を受賞しています。


「タテゴトアザラシ」© MITSUAKI IWAGO

「アフリカゾウ」© MITSUAKI IWAGO

「ニホンザル」© MITSUAKI IWAGO

「ジャイアントパンダ」© MITSUAKI IWAGO

「キンイロジリス」© MITSUAKI IWAGO

「ライオン」© MITSUAKI IWAGO

メッセージを添えたブラッドリー・トレバー・グリーヴ氏(1970〜)はオーストラリアに生まれ、陸軍空挺部隊士官でしたが、除隊後に画家、漫画家、家具および玩具デザイナーとして活躍しました。こころ温まるメッセージで話題になった『ブルーデイブック』は大きな反響を呼び、世界でベストセラーになったことは記憶に新しいところです。

地球規模での環境悪化、温暖化が進み、そして絶滅危惧種が急激に増えています。野生の動物たちの姿を通して見えてくるのは、原因にわれわれ人間の影響が少なからずあるということと、共生を図っていかなければならないということです。動物たちは環境に合わせ進化を遂げてきましたが、人間は都合に合わせて環境を変えてきました。そのような行為によって、自然界に大きな負荷をかけてきたのではないでしょうか。

地球上にはさまざまな生き物がいますが、その多様性を守っていくことを話し合う国際会議「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP10)が今秋、名古屋で開かれます。生物の多様性が崩壊すれば、人類の未来は危機的だとも言われています。自然を破壊する人類は動物たちの敵となりますが、救えるのもまた人類であると言えましょう。

このたびの展覧会では、岩合氏の写真とグリーヴ氏のメッセージは、全体を通し大きなストーリーとなっています。私たちの行動の自然界に与える影響を今いちど考え、環境に対する認識を身近なところから見つめなおす機会となれば幸いです。約100点の写真とメッセージによって皆さんに思いを伝えます。

岩合光昭(いわごう・みつあき)

岩合光昭

1950年東京生まれ。
19歳のとき訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、動物写真家としての道を歩み始める。以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影を続けている。
その美しく想像力をかきたてる写真は「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙を2度にわたって飾り、全世界で高く評価されている。木村伊兵衛賞を受賞した「海からの手紙」(朝日新聞社)や全世界でベストセラーとなっている「おきて」(小学館)をはじめ、数多くの写真集を発表。

[Digital Iwago] http://www.digitaliwago.com
[the beauty of NATURE] http://www.mitsubishielectric.co.jp/nature/



B.T.グリーブ Bradley Trevor Greive(グリーヴ,ブラッドリー・トレバー)

B.T.グリーブ

1970年オーストラリア、タスマニア島出身。
少年時代をイギリス、香港、シンガポールで過ごす。
その後オーストラリアにもどり陸軍空挺部隊士官になるが、除隊。画家、漫画家、家具および玩具デザイナーとして活躍。最初に出版された「ブルーデイブック」は日本をはじめ世界的なベストセラーになり、人気作家の仲間入りをする。

主な著作に「ブルーデイブック」「ディア マム」「地球の宝石」「ルッキングフォーミスターライト」「ミーニングオブライフ」「マザー」「トゥモロー」「フォーキッズ」「愛について思うこと」(竹書房刊)



主 催 財団法人 日動美術財団
後 援 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会/
茨城新聞社/アクアワールド茨城県大洗水族館/日立市かみね動物園/
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社/WWFジャパン
連携協力 生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会
企画協力 岩合写真事務所/M&M color
岩合光昭写真展案内
会 期 2010年6月5日(土)〜 8月29日(日)
開館時間 午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(但し7月19日は開館、7月20日は休館)
会 場 笠間日動美術館 企画展示館
入館料 大人1000円、大学・高校生700円、中学・小学生500円
65歳以上800円(20名以上の団体及び前売り券は各200円割引)
春風萬里荘との共通券:大人1,400円、大学・高校生900円、中学・小学生600円、65歳以上1,100円(20名以上の団体及び前売り券は各200円割引)

■作品募集
「みんなで写そう身近な生き物」−ぼくらはみんな生きている−

7月13日(火)−9月5日(日) 会場/日本館1F
みなさんの近くにいる生き物を写真に写してお送りください。美術館に展示いたします。
くわしくは、こちらの応募要項をご参照ください。

■講演会
「動物園よもやま話」

2010年6月20日(日)14:00〜15:00
日立市かみね動物園長 生江信孝氏

「海の生き物たちの不思議」

2010年7月24日(土)14:00〜15:00
アクアワールド茨城県大洗水族館長 河原井忠男氏

「トキのお話」(仮題)

2010年8月22日(日)14:00〜15:00
ミュージアムパーク茨城県自然博物館長 菅谷博氏 (前上野動物園長)

■日本館1階特別展示
「はじまり はじまり!井上悟展」
Exhibition SATORU INOUE “It’s Showtime!”

2010年5月25日(火)−7月11日(日)
日常という舞台の幕がスルスルとあがり、物語の始まりを予感させる…。井上悟の作品は日常に隠れている一瞬の“間”を切り取り、なんでもない時間を劇場に変えてしまいます。デフォルメされた人物、彩度の高いしっかりとしたマチエールを持った色面でつくられる画面は、アカデミズムにはない不思議なリアリティをかもしだしています。過度な説明も答えもあるわけではない井上の世界は、『アメリカン・フォークアート』と評されるように牧歌的で実にユニークです。こちらに向けられた視線を感じたら、きっとあなたもその物語の一員になっていることでしょう。さぁ、はじまり はじまり!


「ブルターニュの農家」 2008年 

井上悟(いのうえさとる)
1931年東京都に生まれる。
1959年東京芸術大学美術学部油画科卒業 
1960年国画会展 新人賞 
1960年東京芸術大学美術専攻科油画専攻(現・大学院)修了 
1963年国画会会員に推挙 
1977年 武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授となる。
2005年紺綬褒章。現在 国画会会員、武蔵野大学名誉教授

関連イベント「なんておはなししてるかな?」

井上悟の作品に台詞をつけてみよう!ワークシートに台詞を書き込んでください。後日吹き出しとして作品と一緒に展示いたします。

■次回展覧会予告

会期/9月4日(土)−11月28日(日) 会場/企画展示館
「北大路魯山人展」
同時開催「画帖を開く 藤島武二展」