(竹久夢二「待てど暮らせど来ぬ人を」)
夕暮れ時でしょうか、色を失った木々や山を背景に、一人の女性がうな垂れて泣いています。葉も枯れ落ちた季節なのに、透き通るような白い右手には花が握られ、寂寞のなかでみずみずしさを際立たせています。叙情あふれる大正ロマンを代表する夢二の女性像は、「夢二式美人画」と称され一世を風靡しました。特徴的なのは、そのフォルムです。力なくさめざめと悲しみにくれる女のしなる体は、たおやかで美しくさえあります。
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(竹久夢二「待てど暮らせど来ぬ人を」)
夕暮れ時でしょうか、色を失った木々や山を背景に、一人の女性がうな垂れて泣いています。葉も枯れ落ちた季節なのに、透き通るような白い右手には花が握られ、寂寞のなかでみずみずしさを際立たせています。叙情あふれる大正ロマンを代表する夢二の女性像は、「夢二式美人画」と称され一世を風靡しました。特徴的なのは、そのフォルムです。力なくさめざめと悲しみにくれる女のしなる体は、たおやかで美しくさえあります。
体に不似合いなほど大きな和傘をさし、首をかしげおしゃまに構えた少女。自分も傘をさしてみたいのでしょう、姉の横でねだるように一心にじゃれつく妹が実に愛らしく描かれています。こちらになげられた少女の視線は、無邪気なようでいて大人びた表情を合わせ持ち、少女の中にうつる大人の女性の姿に、見る側はふと緊張を覚えます。
3つの展覧会が同時にスタートしました。
企画展示館にて、「輝ける女性像」「同時開催 高橋由一と日本近代洋画」(ー3月26日・金)、
日本館にて、「特別展示 未来を紡ぐ ー笠間高校美術科教員現況展」(ー3月14日・日)を開催いたします。
上杉景勝といえば、現在NHK大河ドラマ「天地人」でも紹介されていますが、
上杉謙信のあとを継いで上杉家17代目となり、その人柄はとにかく厳格で無口であったことで知られています。
そんな景勝ですが、生涯に一度だけ笑ったことがあるという逸話が残っています。
二世 五姓田芳柳 「上杉景勝一笑図」1890年
10月19日の休館日にNHKの番組「迷宮美術館」の撮影がおこなわれました。
案内人の段田保則さん、住吉美紀アナウンサー、ゲストの松尾依里佳さん、なぎら健壱さん、玉袋筋太郎さんが、パレットを通して画家の作風の変遷をたどる内容です。
スタッフは総勢約50名、すごいですねえ。番組を楽しみにしております。
放映はBShiが11月9日夜10時、総合が12日午後3時15分からです。皆さまどうぞご覧ください。
ご近所の皆さまお騒がせいたしました。(KK)