笠間日動美術館:館内のご案内
企画展履歴
画家岸田劉生の軌跡 油彩画、装丁画、水彩画などを中心に
―巨匠たちの足跡から、今、あらためて時代の潮流をふり返る―
平成21年1月15日(木)〜4月19日(日)
※前期:1月15日(木)〜3月1日(日) 後期:3月3日(火)〜4月19日(日)
東京・銀座に生まれた岸田劉生は、38歳という短い生涯にもかかわらず、画家として極めて大きい足跡を残しました。
17歳で黒田清輝に外光派の画風を学び、20歳の時『白樺』同人との交友でゴッホやセザンヌを知り、近代画家として開眼します。多くの自画像、東京近郊の草地風景、そして静物画など精緻な写実を追及し、物や人物の存在を深く見つめる「内なる美」の探究へと進みました。「麗子像」も、そのなかから描かれた作品です。
のちに一転して、宋元画や初期肉筆浮世絵などの東洋的な美に心惹かれて、それらをみずからの芸術に反映させようとしましたが、道半ばで他界しました。
今回は≪自画像≫≪麗子十六歳之像≫≪村娘之図≫などの代表作をはじめ、麗子が随所に描かれた装丁画、油彩、水彩、墨画、素描、版画作品などを、前・後期に分けてご紹介します。
あわせて斉藤与里、中川一政、椿貞雄、三岸好太郎ほか、劉生と関係の深い作家たちの作品を展示。
なお後期には、武者小路実篤記念館のご協力により、実篤および千家元麿の書籍、雑誌「白樺」をご出品いただきます。
前・後期ともお見逃しのないよう、是非ご来館ください。
岸田劉生 「丸山君の像」 1921年 |
岸田劉生 「自画像」 1913年 |
岸田劉生 「村娘之図」 1919年 |
岸田劉生 「築地居留地」 1913年 |
岸田劉生 「麗子十六歳之像」 1929年 |
岸田劉生 「麗子之像」 1918年 |
主 催 | 財団法人 日動美術財団 |
---|---|
後 援 | 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会 |
会 期 | 2009年1月15日(木)〜4月19日(日) 前期:1月15日(木)〜3月1日(日) 後期:3月3日(火)〜4月19日(日) |
開館時間 | 午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日 |
会 場 | 笠間日動美術館 西館(日本館) |
入館料 | 大人700円、大学・高校生500円、中学・小学生400円、65歳以上600円 (20名以上の団体は各100円割引) ※当展覧会の入館券でフランス館、西館(日本館)と野外彫刻庭園がご覧になれます。 ※春風萬里荘(北大路魯山人のアトリエを移築した江戸時代初期の茅葺屋根の民家)との共通券:大人1,100円、大学・高校生700円、中学・小学生500円、65歳以上900円(20名以上の団体は各100円割引) |
■お知らせ
企画展は日本館で開催しております。日本館入口からご入館ください。
■別館 春風萬里荘のご案内
開館時間について:冬季(12、1、2月)は午前10時〜午後4時(入場は3時30分まで)となります。
関連イベント
■講演会『岸田劉生と麗子像』
2009年1月25日(日)、3月22日(日)午後14:00〜14:45
講師:笠間日動美術館 副館長(学芸担当)萬木康博
2月、4月はギャラリートークを開催します。詳細はお問い合わせ下さい