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企画展履歴

花の女 フランソワーズ・ジロー ピカソ、マティスとともに
A Life in Art Françoise Gilot La Femme-Fleur

2010年4月3日(土)〜2010年5月30日(日)


「果物のある静物」1952年 笠間日動美術館蔵

この度、笠間日動美術館では、「花の女 フランソワーズ・ジロー ピカソ、マティスとともに」展を開催いたします。

画家フランソワーズ・ジローは、フランスに生まれ、幼い頃から絵画を通じて自己を表現してきました。美しく聡明な彼女は、ピカソが愛した多くの女性たちの中でたった一人、彼に反旗を翻した存在としても知られています。「ラ・ファンム・フルール(花の女)」と称され、彼との間に2人の子どもをもうけ、家庭らしい家庭を営んだという点でも唯一の女性でありました。

才能豊かな一人の芸術家として、マティスやコクトーといった当代きってのアーティストたちと親交を重ねた日々、ピカソと過した10年間、アメリカ人サイエンティストとの出会いと結婚…。そのドラマチックな人生の歩みとともに作風を変革させながら、現在もなおエネルギッシュに描き続けています。

本展では、フランソワーズ・ジローの1942年から2008年にかけて制作された選りすぐりの作品に加え、彼女と親しく交流したマティス、そしてピカソの作品をご紹介いたします。私たちは、女性として画家として独自の境地を、自らの手で開いたフランソワーズ・ジローの努力と才能、エネルギーに満ちた人生を見つけることができるでしょう。


「漁師の娘」1942年 F・ジロー蔵

「パブロ・ピカソの肖像」1944年 
S・パニジェル蔵

「生命の木」2002年 S・パニジェル蔵

「グレーのハーモニー」2008年 
S・へミングウェイ蔵

「窓を背にした自画像」1971年 
S・パニジェル蔵

「白いチュチュの踊り子」1955年 
F・ジロー蔵

「勝利」1984年 S・パニジェル蔵

「炎の子供たち」1952-53年 F・ジロー蔵

フランソワーズ・ ジロー Françoise Gilot

1921 年、パリに生まれる。ソルボンヌの法科学士課程を修了し、国際弁護士になることを望んだ父親の反対を押し切って画家としての道を進む。1943 年、ナチス占領下のパリでピカソと出会い、1946 年より恋人として芸術のミューズとして生活をともにする。ピカソとの間に息子クロード、娘パロマが誕生し、それを機に生活の拠点を南仏に移す。その後、1953 年にピカソのもとを去り、2 児を連れてパリへ。前年にパリで開いた個展が好評を得たことで、自立への道を歩み始める。穏やかな抽象画はさらに注目され、活躍の場は英米にも広がっていく。1970 年には、小児まひのワクチンの開発者として知られる米国人医学者ジョナス・ソークと再婚して米国に移住。心安らかな暮らしがもたらされる。

1940〜50 年代のエコール・ド・パリと、現代アメリカのアートシーンの架け橋となったジローの作品は、欧州および米国の多くの美術館に常設、または著名な美術コレクターの所蔵となっており、夫亡き今も、NY、パリを拠点に精力的に活動を行っている。
その他、作家でもあり詩人でもあるジローの主な著書は、世界でベストセラーとなった『Life With Picasso(邦題・ピカソとの生活)』(1964 年)、『The Fugitive Eye』(1976 年)、『Interface: The Painter and the Mask』(1983 年)、『Françoise Gilot: An Artist’s Journey』(1987 年)、『Matisse and Picasso: A Friendship in Art』(1990 年)など。

1988 年フランス芸術文化勲章コマンドール章、1990 年フランスレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章を受章。1996 年フランス大統領から国家功労勲章オフィシエ章を授与される。さらに、芸術家の仲間たちによりニューヨーク ナショナル・アカデミー・オブ・デザインのアカデミー会員にも選出される。

2010年東京銀座シャネル・ネクサス・ホールにて「ア・ライフ・イン・アート フランソワーズ・ジロー回顧展」(3月4日−30日)が開催される。


「シャーマンの霊力」1994年 F・ジロー蔵
© Françoise Gilot
主 催 財団法人 日動美術財団
協 力 Galerie Serge Panijiel ギャラリーセルジュ・パニジェル
Galerie Saint-Guillamme ギャラリーサン・ギョーム
後 援 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会/
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社
会 期 平成22年4月3日(土)〜 5月30日(日)
開館時間 午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(但し5月3日は開館、6日休館)
会 場 笠間日動美術館 企画展示館
入館料 大人1000円、大学・高校生700円、中学・小学生500円
65歳以上800円(20名以上の団体及び前売り券は各200円割引)
春風萬里荘との共通券:大人1,400円、大学・高校生900円、中学・小学生600円、65歳以上1,100円(20名以上の団体及び前売り券は各200円割引)

■プチコンサート
「緑の風にのせて、葦笛コンサート」

2010年5月1日(土) 午後2時〜3時 会場/企画展示館2F
演奏/Töne Wald テーネ・ヴァルト(音の森)、オーボエ(神永秀明)、スピネット(神永直美)

■日本館1F 特別展示
「花をみつめる心 日本近・現代洋画に見る花のかたち」

2010年3月16日(火)〜5月23日(日) 後援/社団法人日本花いっぱい協会
古くから、絵画の題材となってきた花。短い命を精一杯に咲き誇る花に魅せられ画家たちは、個性豊かにその姿を写しています。金山平三、梅原龍三郎、岡鹿之助ら、日本洋画界に名を残す画家たちが描いた花の競演をお楽しみください。

■「お花からのプレゼント」

ご来館いただいたお客様200名に抽選でお花の種をプレゼントいたします!

■次回展覧会予告

会期/6月5日(土)−8月29日(日) 会場/企画展示館
「岩合光昭写真展 地球の宝石」