笠間日動美術館:館内のご案内
企画展履歴
茅葺き民家を追い求めて 向井潤吉展
Junkichi Mukai, Retrospective Exhibition
Thatched roof houses in his works
同時開催
写真・俳句・書で綴る日本の原風景 おまえ百まで、わしゃ九十九まで
2014年10月2日(木)〜12月7日(日)
《春陽富士》1965年 山梨県南都留郡忍野村忍草 向井潤吉アトリエ館寄託 |
向井潤吉(1901‐1995)は自然の豊饒さに魅せられ、日本の民家、そして風土を、半生をかけて取材し描き続けました。その真摯な作品は、観るものに自然の尊さ、風物の美しさを教えてくれます。
向井は昭和初期より、世田谷区にアトリエを構え、制作拠点としました。戦後の高度経済成長の中、失われゆく風景の記録をライフワークと決め、茅葺き民家をモチーフに求め日本全国を訪ねます。1995年に93歳で亡くなるまで、日本の原風景を描き続けました。自然に寄り添った人々の暮らしを描き留めた作品は、郷愁と輝きにあふれ、情緒豊かな色彩で表現されています。
この度は、世田谷美術館のご協力を得、茅葺き民家に焦点をあてた油彩画約60点、水彩画約30点により向井潤吉の画業を紹介いたします。
《妙高高原》1964年 新潟県妙高市 向井潤吉アトリエ館所蔵 |
写真・俳句・書で綴る日本の原風景
おまえ百まで、わしゃ九十九まで
1989年 茨城県那珂郡山方町西野内 |
枯草の温ければ座し神の前 |
茅葺き民家のある日本の原風景の記録をライフワークとする写真家・柳下征史氏は、“原風景の中の人間の一生”を写真、俳句、書のコラボレーションで表現する、という核を定めました。
一枚の写真に着想を得た句を、俳人・今瀬剛一氏が詠み、書家・川又南岳氏が句を書で表現しました。それは、昭和、平成の生活文化の記録であり、異分野の“融合”であり、“結”で“絆”の結晶でした。
着想から5年。その間に現代人の経験したことのない未曾有の東日本大震災。非日常の日常の中、三人は日本の原風景を紡ぎ出しました。
前回(平成21年)に続き、茅葺き民家を追い求めた画家・向井潤吉の展覧会と同時開催します。
1990年 茨城県水戸市渋井町 |
豊年だ豊年だまた父老ゆる |
生誕110年記念 サルバドール・ダリ展
100th anniversary of the Birth SALVADOR DALI
2014年10月16日(木)〜11月3日(月・祝) ※11月3日(月・祝)は16:00まで
20世紀シュールレアリスムを代表する芸術家、サルバドール・ダリ、跳ね上げた髭の容姿はあまりにも有名です。
ダリの表現活動は絵画のみならず、彫刻、版画、舞台演出、映画制作にまで及び、今なおその人気は絶えることがありません。
この度は、大作を含む彫刻約20点と版画により、巨匠ダリの偉業をご覧いただきます。
サルバドール・ダリ/ Salvador y Domenech Dali
1904年スペイン・カタルーニャに生まれる。10年6歳で最初の油彩画を描く。21年‐25年マドリード王立美術学校 にて学ぶ。29年パリでデビュー、後期シュルレアリスムの代表的作家として活躍。30年ガラと結婚。34年ブルトンとの対立によりシュルレアリスム運動から除名される。40年渡米、古典主義への復帰を唱える。48年スペインに帰国。89年逝去。フィゲラスのダリ劇場美術館に眠る。
会場:フランス館1階
後援:駐日スペイン大使館/セルバンテス文化センター
Venue : French Wing
Supported by : Embajada del Japón en España / Instituto Cervantes
展覧会名 | 茅葺き屋根を追い求めて 向井潤吉展 同時開催 写真・俳句・書で綴る日本の原風景 おまえ百まで、わしゃ九十九まで |
---|---|
会 期 | 2014年10月2日(木)〜 12月7日(日) |
会 場 | 笠間日動美術館 企画展示館(向井潤吉展) 笠間日動美術館 パレット館4階(写真・俳句・書で綴る日本の原風景) |
主 催 | 公益財団法人 日動美術財団 |
特別協力 | 世田谷美術館 |
助 成 | 公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団 |
後援予定 | 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会/常陸大宮市/常陸大宮市教育委員会/NHK水戸放送局(向井潤吉展)/茨城放送/茨城新聞社/朝日新聞水戸総局/産経新聞水戸支局/東京新聞水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 |
開館時間 | 午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(但し10月13日、11月3日、24日は開館、10月14日、11月4日、25日は休館) |
入館料 | 大人1000円、大学・高校生700円、中学・小学生300円 65歳以上800円(20名以上の団体は200円割引、中学・小学生は100円割引、障害者手帳をお持ちの方、その同伴者1名は半額割引) ※春風萬里荘との共通券:大人1,400円、大学・高校生900円、中学・小学生400円、65歳以上1,100円(20名以上の団体は200円割引、中学・小学生は100円割引、障害者手帳をお持ちの方、その同伴者1名は半額割引) |
交通案内 | 【JR利用】 ・常磐線友部駅(9:50/10:50/11:50発)より『かさま観光周遊バス』(100円) または 市内循環バスで約15分。「日動美術館入口」下車徒歩2分。 ・水戸線笠間駅より徒歩約20分(日動美術館・春風萬里荘共、但し方向は逆) 『かさま観光周遊バス』またはレンタサイクルの利用が便利です。 【自動車利用】 ・常磐道友部JCT経由、北関東道友部ICより国道355号線経由約6q ・東北道栃木都賀JCT経由、北関東道笠間西ICより国道50号線経由約8q |
■会期中のイベントのご案内
宗次郎 オカリナコンサート
日時:10月12日(日)18時開演
大人3000円 中学生以下2000円 友の会会員は各10%OFF
【宗次郎プロフィール】
陶製の笛オカリナの第一人者。群馬県館林市出身。
1975年、生まれて初めて聴くオカリナの音色、響きに魅せられる。
この年から、自分の目指す音を求めて本格的にオカリナ作りを始める。1985年までの10年間に制作した数は1万個を越えている。その中から選りすぐった10数個のオカリナを使用している。
1985年にレコードデビューし、1986年のNHK特集「大黄河」の音楽で一躍脚光を浴び、人気アーティストとしての地位を得る。その後、定期的にオリジナル・アルバムをリリースし、アルバム発売に合わせて全国各地でコンサートツアーを実施。1993年には、アルバム『木道』(キドウ)『風人』(フウト)『水心』(スイシン)の自然3部作で、第35回日本レコード大賞<企画賞>を受賞。2001年よりマイク等音響機材を使用しない生音コンサート<クラシカル・アンサンブル〜オカリナ・エチュード>を毎年実施。
特別講演会「私の逢った巨匠・ダリ」
日時:10月16日(木)14:00−
講師:当館副館長 長谷川智恵子
会場:フランス館
ダリと長谷川智恵子 1975年 ニューヨーク
講演会「茅葺き民家から近代住宅へ」
日時:11月3日(月・祝)14:00−15:00
講師:記録写真家 柳下征史氏 書家 川又南岳氏
会場:パレット館4階
講演会「向井潤吉の画業に触れて」
日時:11月15日(土)14:00−15:00
講師:世田谷美術館美術課長 橋本善八氏
会場:企画展示館2階
プチコンサート
時間:14:00−15:00
会場:企画展示館2階
「テーネ・ヴァルトコンサート」10月26日(日)(神永直美/スピネット、神永秀明/オーボエ)
「藤田真頼 フルート ソロコンサート」11月9日(日)
「リコーダーで巡る四季〜秋から冬へ〜」11月24日(月・祝)ファミリーオ(吉羽隆、吉羽文江、吉羽正太、竹村拡子)
一日画家体験(受講無料、入館料要、材料費自己負担)
開催日時:11月8日(土)10:00〜15:00
テーマ「ジョルジュ・スーラ」
内容:
「画家の人生を学んで体験」 10:00〜11:00
画家の生涯と作風を学びながら、作品への知的理解を深めます。
「画家の作風を制作で体験」 13:00〜15:00
画家の生き方から作品を生み出した力を見出し、模写を通して作風への体験的理解を深めます。
講師:
「画家の人生を学んで体験」:山口美佳(当館学芸員)
「画家の作風を制作で体験」:大塚好雄(当館事務局長)
定員:30名
水彩パステル基礎講座
「見上げる風景」/「見下ろす風景」:10月11日(土)/11月15日(土)
開講時間:10:00〜15:00(12:00〜13:00昼休憩)
講師:大塚好雄(当館事務局長)
定員:30名(要予約)
イベントについてのお問い合わせは笠間日動美術館へ
TEL:0296-72-2160 FAX:0296-72-5655
メールでのお問い合わせはこちらへ