笠間日動美術館:館内のご案内

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企画展履歴

シンクロニシティ
‐宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術‐

2019年3月23日(土)〜 5月19日(日)


草間彌生《南瓜》”Pumpkin”
1981年 130x97.0cm
(C)YAYOI KUSAMA

現代アートコレクターとして名を馳せる宮津大輔氏は、幼いころからの美術好きが高じ30歳から給料で買える範囲内で現代アート作品の蒐集をはじめられました。氏の400点にのぼるコレクションには、今や世界的に評価が確立 されたアーティストがそのキャリアをスタートした時期に描いた重要な作品も少なくありません。一方、笠間日動美術館は1972年の開館以来、今日に至るまで、洋画作品の蒐集を続け公開をしております。なかでも印象派からエコール・ド・パリのコレクションは、国内はもとより海外の美術館の出品要請を受け、各国の人々の眼を楽しませてまいりました。この度の「シンクロニシティ‐宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術‐」は、近・現代美術の作品間に時代や国・地域を超えて見出せる共通点を切り口とし、両コレクションを組み合わせる新たな視点からの試みです。
向かい合う岸田劉生の《村娘図》(1919 年)と奈良美智の《無題》(1998年)は、一見無邪気であるがゆえに時に現れる少女の残酷性を見事に表しています。このほか草間弥生の《南瓜》(1981年)とルネ・マグリットの《ビュー・ ニューヨーク》(1946 年)、アンリ・マティスの《窓辺にすわる女》(1919-20 年頃)とオラファー・エリアソンの光を使ったインスタレーション《大輔のためのウィンドウ・プロジェクション》(2005年)など、35組の様々なペアリングをご紹介いたします。これら19世紀から21世紀に創作された多種多様な作品を見比べ、美術の持つ大いなる可能性とコレクションに込められた豊かな思いをご堪能いただければ幸いです。



■宮津大輔(みやつだいすけ)氏のご紹介


1963年東京都出身。アートコレクター、横浜美術大学教授、京都造形芸術大学客員教授。広告代理店、上場企業の広報、人事管理職を経て現職。 1994年以来、企業に勤めながら収集したコレクションや、アーティストと共同で建設した自宅が国内外で広く紹介される。文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会」委員、「Asian Art Award 2017」審査員等を歴任。 著書に『現代アート経済学』(光文社新書)、『現代アートを買おう!』(集英社新書/中国・金城出版/台湾・Uni Books/韓国・Art Books)などがある。



アンリ・マティス《窓辺に座る女》“Woman by the Window”
1919-20年 62.2x50.6cm

オラファー・エリアソン 《大輔のためのウィンドウ・プロジェクション》“Window Projection for Daisuke” 2005年
(C)2005 Olafur Eliasson

ポール・セザンヌ《聖アントニウスの誘惑》
"Temptation of St. Antony"
1874年 41.0x32.5cm

ヤン・ファーブル 《戦士の薔薇十字》
“Warrior's Rosary”
1996年 135x113x35 cm
(C)Jan Fabre

フィンセント・ファン・ゴッホ《サン=レミの道》
“Woman on a Road among Trees”
1889-90年 33.5x41.2cm

ライアン・ガンダー
《Investigation #61-An idea diluted》
2008年 40.0x100.0cm
(C)Ryan Gander Courtesy of TARO NASU

■ペアリング

ルネ・マグリット/草間弥生|岸田劉生/奈良美智|アンリ・マティス/オラファー・エリアソン
ヴィンセント・ファン・ゴッホ/ライアン・ガンダー|ジョルジュ・ブラック/蔡国強
北大路魯山人/フィリックス・ゴンザレス・トレズ /ヤン・ヴォー
アントワーヌ・ブールデル/アグス・スワゲ|高橋由一/ジョージェ・オズボルト
ジョルジュ=ピエール・スーラ/エリザベス・ペイトン|ラグーザ玉/森山大道
シャイム・スーチン/オラファー・エリアソン|ジョアン・ミロ/マリナ・ラインガンツ
オーギュスト・ルノワール/アピチャッポン・ウィーラセタクン
パブロ・ピカソ/アリエル・シュレシンガー|パブロ・ピカソ/ステファン・バルケンホール
マルク・シャガール/リム・ソクチャンリナ 他

34組68点を予定


展覧会名 シンクロニシティ
‐宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術‐
会 期 2019年3月23日(土)〜 5月19日(日)
会 場 笠間日動美術館 企画展示館
開館時間 午前9時30分より午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日(但し4月30日、5月6日は開館、5月7日は休館)
主 催 公益財団法人 日動美術財団 笠間日動美術館
協 力 TERRADA ART ASSIST株式会社/nca | nichido contemporary art
特別協賛 野村ホールディングス株式会社/株式会社DRESS/株式会社AND0
後援予定 茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会/茨城放送/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/産経新聞水戸支局/東京新聞水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/東日本旅客鉄道株式会社水戸支社
入 館 料 大人1000円、65歳以上800円、大学・高校生700円、中学・小学生 500円
(20名以上の団体は各200円割引 障害者手帳をお持ちの方、その同伴者1名は半額割引)
春風萬里荘との共通券:大人1,400円、大学・高校生900円、中学・小学生 500円、65歳以上1,100円(20名以上の団体は200円割引、障害者手帳をお持ちの方、その同伴者1名は半額割引)
交通案内 【JR利用】
・常磐線友部駅北口より(9:55/10:50/11:50発)『かさま観光周遊バス』(100円)
または市内循環バスで約15分。「日動美術館入口」下車徒歩1分。
・水戸線笠間駅より徒歩約20分。(日動美術館・春風萬里荘共、但し方向は逆)
『かさま観光周遊バス』またはレンタサイクルの利用が便利です。
【自動車利用】
・常磐道友部JCT経由、北関東道友部ICより国道355号線経由約6q
・東北道栃木都賀JCT経由、北関東道笠間西ICより国道50号線経由約8q
【高速バス『関東やきものライナー』利用】
・秋葉原駅中央改札口前、東口交通広場 8 時 20 分発で約 2 時間 「笠間稲荷神社入口」下車徒歩 5 分 片道 1600 円、往復 2800 円

本展覧会はbeyond2020プログラム認証事業です。

■会期中のイベントのご案内

各種イベントは別途入館料がかかります。

対談会:宮津大輔×長谷川智恵子(当館副館長)
日時:3月23日(土)14:00〜15:00

プチ・コンサート
@「オーボエ、クラリネット、ファゴットによるアンサンブル/トリオ・ダンシュ葦音(ASHIOTO)」
日時:4月21日(日)14:00〜15:00

A「優雅なる歌の演奏会」”Piacevole Italia"
日時:4月28日(日)14:00〜15:00

■萬里荘のイベントのご案内

夢境庵茶会
日時:4月7日(日)10:00〜16:00
席主:表千家 渡邊宗米
料金:500円(お菓子・抹茶付き)


イベントについてのお問い合わせは笠間日動美術館へ
TEL:0296-72-2160 FAX:0296-72-5655
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